日記12/30

思い出したように日記です 書いておきたかったことがあったので

 

地元駅のモスバーガーに行った。地元の駅前には出口すぐにマクドナルドとファーストキッチンが並んでいて、ちょっと行けばミスドとケンタがある。モスバーガーはもう少し奥まったところにあるので、いつ行ってもあまり混んでいない。

今日はだいたい半分の席が埋まっているくらいだった。本を読んだりして1時間くらい経ったころ、店を出ようと支度をしていたら後ろから男性に話しかけられた。

「高木さんじゃないですよね?」

いえ違いますと答えたところ、すぐに申し訳なさそうに「あっ違いますよね、いや似てたので…」とすぐに男性は自分の席へ戻っていった。

よくある人違いではあるのだが、私はこのモスバーガーで同じことを(おそらく)同じ人に3回聞かれている。

怖い。

その男性は不審な感じもしない、初老の眼鏡をかけた方だった。そういうタイプのナンパか、とも思ったが、あまりそういった雰囲気ではなかったように思う(これはもう肌感でしかないのだが)。

そのモスバーガーはあまり頻繁に利用するわけではなく、それこそ年に3回ほどしか入らない。そのため3回目、というのも(おそらく)直近で連続3回のことになる。

まずその男性がめちゃモスバーガーにいることはほとんど確定で、そのうえで私が単に高木さんに似ているのか、それとも彼にはあらゆる人が高木さんに見えているのか…。

妙な点として、私が最初モスバーガーに入店したころには席の半分ほどが埋まっていたが、年末ということもあってか夕方になるとぞくぞくと人は帰っていき、彼が声をかけてきたのは私とその男性の2人だけが残されているタイミングだった。

だから、まあナンパとかそういうニュアンスでの声かけもなくはないか、と思ったのだが、それにしても妙な声かけだとは思う。

人違いとしてナンパするのはよくある手段だと思うが、だとすれば「違います」のあとすぐに引っ込んだのも謎だ。たんに近くで顔を見たらタイプではなかった、とかそういう発想もあるかもしれないが、彼と私はそれまでずっとテーブルをふたつ挟んでとはいえ向かい合うかたちに座っていたこともあり、あんまり考えにくい。

なんなんだったんだろう。またモスバーガーに行ったほうがいい気がする。

そんなことを考えながら帰宅していると、家の近くのホカ弁屋の前で女性が右往左往してるのを見かけた。なんだろう? と思ってよく見ると、白いトイプードルがホカ弁屋の前の駐車場を駆けていた。

飼い主が店内で買い物をしている最中に、結ばれていたリードがほどけてしまったようだった。女性がどうしたらいいかわからず焦っている様子だったので、私は店内にいる飼い主に声をかけた。飼い主はえっ、と驚いた後あわてて店を出て犬の方へ駆け寄っていた。

それまで注文を受けていた店員さんが状況を飲み込めていなさそうな顔をしていたので「犬のリードほどけちゃったみたいで」と簡単に説明したら、ああー、みたいな反応をしていた。で、なんとなくその40代くらいの店員さんの名札を見たら「高本」だった。惜しいなーと思った。

で、今これを書きながら、もし店員の名札が「高木」だったとしてもだよな、と思っている。